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子供の予防接種…受けないとどうなる?リスクと対処法

      2018/01/11

子供の予防接種…受けないとどうなる?リスクと対処法

子供が生まれると次から次に予防接種を受けることになり、スケジュールに追われているママも多いでしょう。

また、昔は全員受けていたものも、現在では任意接種になっているものもあり、受ける・受けないの選択に迷う人もいるのではないでしょうか?

実際に、受けないと決めている人も少なからずいます。

今回は、子供の予防接種を受けないとどうなるのか、リスクや対処法をご紹介します。

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子供の予防接種は義務?受けないのはアリ?現在の考え方

現在、子供の予防接種は努力義務とされています。

努力義務とは、「予防接種を受けるように努める」ということで、絶対受けなければいけないというわけではありません。

昔は、衛生面や栄養状態などが悪かったため、さまざまな感染症にかかる子供が多く、予防接種は義務でした。

予防接種により、命を落としたり後遺症の危険がある感染症の大流行を防ぐことができるというのがその理由です。受けない場合は、処罰された時代もあったそうです。

しかし、今では医療技術も発達し、生活水準も上がり衛生状況も改善されたため、法律で義務化する必要がなくなりました。

「予防接種法」という法律は存在しますが、「予防接種は必ず受けなければいけない」と定められてはいません。

ですから、予防接種の副作用が心配という理由で子供に受けさせなかったとしても、罰せられることはないのです。

子供の予防接種…受けない理由は?

最近、子供に予防接種を受けさせない親が増えているようです。

予防接種を受けない理由には次のようなものがあります。

  • 仕事やきょうだいの世話などで行けない
  • 自然にかかった方が免疫がつくと聞いたから
  • 小さい子に何度も注射するのはかわいそう
  • 予防接種を受けられないほど健康面で不安がある
  • 費用の面で任意接種は受けられない

このようにさまざまな理由がありますが、一番気がかりなのは「副反応・副作用」という親御さんが多いようです。

予防接種の後、発熱や腫れの他、けいれんやひきつけなど重篤なアナフィラキシーが現れることもあります。

そのため、病院で予防接種を受けると、「30分は病院でお子さんの様子を見てください」と言われます。

院内であれば、緊急対応が必要な副反応が現れたとしてもすぐに対応ができるからです。

予防接種後、帰宅してからお子さんに気になる症状が現れた時は、早めに受診しましょう。

子供が予防接種を受けない場合…保育園に入れない?

保育園の入所の際、予防接種を受けているかどうかを確認されます。集団生活をすることになるので、受けていないと入れないということはあるようです。

それでは、予防接種を受けない方針の家庭の場合、入所できないのでしょうか?

実際に、1歳までの定期の予防接種だけしか受けていなかった人の体験談をご紹介しましょう。

その家庭では、子供が1歳を過ぎてからは予防接種を受けていませんでしたが、1歳6ヶ月児健診では「受けておいてくださいね」と保健師さんから言われただけだったそうです。

しかし、保育園の説明会で配られた資料には「予防接種は受けてください」とあり、保育園からも、病院で健康診断を受け、書類を作成してもらうよう指示されたとのことです。

このようなケースから、子供の予防接種は強制はされないけれど、受けていない場合は保育園の入所に影響すると言えます。

子供が予防接種を受けないとどうなる?考えられるリスク

家庭の方針や事情で、子供が予防接種を受けないというケースがありますが、リスクはないのでしょうか?

感染力の高い麻疹(はしか)を例に考えてみましょう。麻疹ウイルスは、間質性肺炎などを引き起こすことがあり、悪化すると、呼吸困難から死に至るケースもあります。

また、ウイルスが脳に感染し、ゆっくりと脳炎が進行して、最終的には死亡することもあり、危険性が高いと言えます。

自然に麻疹にかかった場合、10万人に1人がこの脳炎を発症すると言われていますが、麻疹ワクチンの副作用としては報告されていません。

麻疹の予防接種でMRワクチンというものがありますが、接種率が低かった1950年頃から2001年までは、数十万人がかかり、数千人が死亡していました。

しかし、接種率が向上した2003年頃から患者数は数万人、死亡者は数十人と減少傾向にあります。現在は、中1から高3までの5年間に2回接種を行い、麻疹にかかる患者数は1000人以下になっています。

もっと発生率を下げるには、接種率を95%以上に保つ必要があると言われています。

もしも予防接種を受けず、麻疹にかかると、周囲の人にも感染を広げてしまう恐れがあります。社会的な大流行を防ぐためには予防接種は大切だと言えます。

【子供の予防接種】受ける・受けない…迷った時の対処法

現在、子供の予防接種をめぐってさまざまな議論や情報が交わされており、どうすべきか迷っている親御さんも多いのではないでしょうか?

予防接種をしたことで、重篤な副作用や副反応が起こり、後遺症になってその後の生活に支障が出ているという情報を耳にすれば、受けない方がいいと思うこともあるでしょう。

子供の保護者として、予防接種を受けるかどうかを決める時、大切なのは「賛成か反対か」ではなく、「正確な知識や認識」を自分が持っているか確かめることです。

そして、入手した情報が科学的に証明されたものかという点を検証することも大切です。くれぐれも「好き嫌い」で判断しないように気をつけてください。

今までの通説を覆すような強いインパクトのある情報を目にすると、これまで信じていたことが嘘だったのかと動揺することもあるでしょう。

しかし、よく内容を吟味してみると、発言者の個人的な考えや思い込みで、科学的根拠がない憶測や想像に過ぎない場合もあります。

まずは、情報を鵜呑みにするのではなく、予防接種のメリットとデメリットを客観的にあげて、家族でよく話し合うことが重要です。

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