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赤ちゃんの唇の病気〜口唇裂と口蓋裂について〜

   

赤ちゃんの唇の病気〜口唇裂と口蓋裂について〜

生まれたばかりの赤ちゃんには、まれに先天性の病気が見つかることがあります。
その中のひとつに唇の形成異常があり、口唇裂・口蓋裂という先天性の疾患があります。
500人にひとりの割合で発症すると言われている口唇裂と口蓋裂。
いったいどのような疾患なのかを、調べてまとめてみました。

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赤ちゃんの口唇裂と口蓋裂とはどんな病気?

お母さんのお腹の中で赤ちゃんの顔や体はつくられていきます。

その中で、顔はいろいろな突起(鼻や唇、そのほか)が組み合わされて形成されていきます。そして、最後に真ん中が閉じていきます。

妊娠9週頃に口蓋(上あご)が形成されます。すべての胎児は最初の頃は、唇や上あご部分に披裂がある状態なのです。

ですが、何らかの原因で閉じなかった場合、口唇・口蓋裂の状態となります。

500〜600人の赤ちゃんに1人の確率で生まれるといわれており、決して珍しい病気ではないのです。

口唇裂とは、唇だけがつながっていない状態、唇顎裂とは、唇と歯ぐきがつなっがっていない状態をいいます。

また、上あごがつながっていない状態を口蓋裂といいます。

最新のエコーにより生まれる前にわかることも!

口唇裂・口蓋裂は妊婦検診でわかる場合がほとんどのようです。

今では、エコー技術の精度が高く、3Dや4Dエコーが多くの病院で扱われています。

3Dや4Dエコーでは、胎児の顔の細部まで確認することができるため、早くても妊娠20週以降にわかるようになってきています。

なぜなら、胎児の口唇や口蓋は妊娠初期の7〜12週頃に形作られていきます。
このときに裂け目ができますが、まだ形成期間のため口唇裂や口蓋裂だという断定はできません。

そして20週を過ぎると、顔がある程度できあがってくるので、このときに唇がつながっているかで判断されると思います。

ただ、赤ちゃんが正面を向いていないとわからなかったり、状態がはっきりしないと30週以降に診断される場合もあります。

生まれてくるまでわからない場合もあったりするので、確実にわかるというわけではないようです。

赤ちゃんが発症する唇の病気の原因とは?

口唇裂・口蓋裂のはっきりとした原因は、今のところはわかっていないようです。

口蓋や顔などが形成される妊娠初期(2〜3ヶ月頃)に、母親の体が極度の栄養不足に陥ったり、たばこやストレス、ステロイド薬や鎮痛剤などの薬の摂取や放射線照射などの理由があげられていますが、7割ほどは原因が不明になっています。

また、遺伝の可能性もあるようで、高齢出産のほうが発生率が高いそうですが、一概には言えません。

もしかすると、そのさまざまな要因が重なった場合に発症するのではないかと考えるひともいるようです。

はっきりとした予防法もないのですが、ノルウェーには妊娠前から野菜や果物、葉酸の栄養素を多く取っていた女性は、口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんが生まれにくかったというデータも存在しているようです。

妊娠中だけでなく、普段の生活でも野菜や果物を多く摂っていると体にいいということですね。

ただ、だからといって口唇裂・口蓋裂にはならないというわけではないので、何度も言うようですが、原因が定かではないため一概には言えません。

唇の病気で生じる赤ちゃんの問題点

赤ちゃんが口唇裂・口蓋裂の場合、どんな問題が生じるのかわかりやすくまとめてみました。

授乳の問題

上あごやのどがつながっていないと、吸い込むことがうまくできません。

生後3か月ごろに手術をおこなうまでは、『口蓋裂用乳首』を使い授乳をおこないます。

発音の問題

口の中の仕組みがほかの子供と違うため、言葉を発する方法が少し異なります。

言葉を話せるようになると、口唇裂・口蓋裂の手術をおこないますが、手術後も発音の訓練を受ける必要があります。

歯並びの問題

上あごがつながっていなかった場合、6〜7歳ごろに歯科治療を受ける必要があります。

矯正治療だけでは改善ができなかった場合には、手術も視野に入れておかなければなりません。

歯が生えてこない場合には、骨を移植する手術も必要になってくるでしょう。

そのほかにも、菌に感染がしやすくなっているので、中耳炎や扁桃腺炎にもかかりやすいといわれています。

口唇裂・口蓋裂には早期治療が重要

口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんは、生まれてからまず母親への指導とともに哺乳指導がおこなわれます。

口唇裂の手術は、生後3か月頃でおこなわれます。口蓋裂の手術は、1歳半頃になります。

その後必要に応じて、修正手術などをおこないながら、10歳ごろに骨の移植手術をおこないます。だいたい成人するまでの長期間におよぶ手術になります。

そのほかにも、小児科での診察や矯正歯科での治療、言語治療も欠かせません。

口唇裂・口蓋裂では手術の時期が異なりますが、どちらも小さいうちに手術をするため、哺乳の手助けやあごの発育を促すための装具を生後できるだけ早い時期に口腔に装着します。

術後にも、発音を助ける補助器具を装着する場合もありますし、矯正歯科での治療も継続しておこなっていくこととなります。

かなりの長期におよぶため、子供や親へのストレスは当然かかってくるでしょう。

そんな子供の心のケアはもちろん気をつけてあげなければなりませんが、親のほうもストレスをためないようにしないといけないと思います。

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