妊娠初期の服薬の危険性〜タリオン服用による影響について

妊娠初期には、赤ちゃんの健康的な成長のために、注意が必要な項目が増えていきます。

その中には薬の服用も最重要項目として、挙げられます。

妊娠初期に薬を飲むとどのような影響が出るのか、今回はアレルギー薬「タリオン」に焦点を当てて、気になる副作用や赤ちゃんとの関係についてリサーチしてみました！

妊娠前から薬の影響についてしっかり理解し、赤ちゃんのためにできることを考えてみましょう。

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妊娠初期の服薬〜タリオンの影響

「タリオン」は、抗アレルギー剤として花粉症やじんましんなどのアレルギー疾患の治療に用いられることが多い処方薬です。

「タリオン」の説明書には、妊娠・授乳中の服用を基本的には控えるように記載されています。しかし治療上の有益性が危険性を上回ると判断された時のみ投与すべきとしています。

しかし、これは実際に妊娠している人間に対して人体実験を行っていないため、どのような影響があるかは実際には特定されていないのが現状です。

ですが、動物による実験では、胎児への影響が見られたため、安全性に関して妊娠中の服用にはリスクが伴うことが予想されます。

特に妊娠初期は、胎児にとって重要な成長時期であるため、「タリオン」に限らず服薬の影響により大きな障害が生じたり、妊娠を継続できない重篤な症状を引き起こす危険性も考えられます。

妊娠初期に気を付けたいタリオンによる副作用

「タリオン」を服薬する場合、特に妊娠初期には胎児に大きな影響を与えてしまうので、妊娠の可能性がある場合は、服用は控えるようにしましょう。

妊娠の有無に限らず「タリオン」にはいくつか気になる副作用があります。

タリオンの副作用

• 眠気
• 悪心
• 下痢
• 喉や口の渇き
• かゆみ
• 過敏症状
• 倦怠感
• 吐き気
• 嘔吐
• 尿タンパク
• じんましん
• 胃腸虚弱

などが挙げられます。

これらの副作用が単発、もしくは複合して症状が現れることがあるため、服用を始める時には体の変化に注意しておきましょう。

特に服用後に眠気を感じる方が多く、運転や危険を伴う作業などを行う時は注意が必要です。

特に重篤な副作用は特定されていませんが、生活に支障をきたすような症状は見受けられるので、副作用により支障が出た時には、すぐに医師に相談するようにしましょう。

妊娠初期の薬は危険？タリオンと胎児の関係

先述の通り、タリオンは実際の妊娠した女性による服用実験が行われていないため、服用による胎児への影響は実証されていません。

しかし、薬の服用は胎児にとって大きなダメージとなることがあるので、服用する薬は医師の指示のもと、適切に判断する必要があります。

妊娠初期の胎児の影響

妊娠4週目未満

妊娠超初期といわれ、服用薬の影響はほとんど胎児に問題ないと言われています。

しかし、妊娠を希望している場合は、中断できる薬は服薬をやめましょう。

妊娠4〜7週目

妊娠初期と言われるこの時期に、胎児の期間や脳など重要な機関の形成が始まります。この時期の服薬により、奇形や脳障害、多臓器不全などのリスクが一気に上がります。

また、場合によっては妊娠の継続が難しくなり、流産の確率も高くなります。

妊娠16週以降

妊娠初期を過ぎ、赤ちゃんの期間や脳などの形成に影響は受けにくくなりますが、引き続き服薬は控えるべきでしょう。

タリオンは大丈夫？妊娠初期に飲んでも良い薬

先述の通り、「タリオン」は妊娠初期や妊娠中の服用を推奨することはありませんが、治療している病気のリスクの方が大きくなる時には妊娠中の服薬を認めています。

妊娠中は薬を飲むことに抵抗があり、全ての服用をやめてしまう方もいるようですが、病気の治療の為に必要な場合や赤ちゃんのために必要な場合などもあり、一概に妊娠中の服薬を禁止しているわけではありません。

薬の種類によっては、妊娠中・授乳中でも問題なく服用できる薬もあるので、医師の指示に従って適切に服用するようにしましょう。

特に妊娠中は体にさまざまな不快な症状が現れるようになります。

• 頭痛
• 吐き気
• 食欲不振
• 腰痛
• 湿疹
• めまい
• 貧血

など、その他にも個人差はありますが生活に支障をきたしてしまう症状も多々あります。

市販薬でもそのような症状を抑える薬は多数販売されていますが、妊娠中は自己判断での服用は避け、症状をかかりつけ医に相談し適切な対処を心がけましょう。

妊娠初期だけじゃない！服薬の注意点

「タリオン」のようにアレルギー症状を抑えるために常用している薬がある場合、妊娠の可能性がある時には注意する必要があります。

妊活中や妊娠を希望している女性であれば服薬についての危険意識があり、その期間は薬を控えている方も多いようですが、思いがけない妊娠の場合、特に気にせずに妊娠初期にも薬を飲んでしまっていることも少なくありません。

妊娠の意識が少ない人は妊娠を気付くことも遅いため、服薬をやめる時期が遅れてしまうことも多々あります。

妊娠が発覚した時に、服薬していたのであれば、一度医師に相談し赤ちゃんへの影響を確認してみましょう。

中には何の影響もない薬もありますし、服用していても元気な赤ちゃんを出産している方もたくさんいます。

薬に対して不安になり、母体がストレスを感じていることの方が胎児の成長に悪影響を与えることもあるので、過ぎてしまったことを悩むのではなく、これから赤ちゃんのためにどう過ごすかを考えていきましょう。