妊娠中の血液検査！コレステロール値の問題点

妊娠中には、母体やお腹の赤ちゃんの健康を守るために、血液検査を定期的に行うことになります。

血液検査にはいくつかのチェック項目がありますが、中でもコレステロール値で異常が見つかる方もいるようです。

妊娠中のコレステロール値でどのような影響があらわれるのか、気になる妊娠中の健康について詳しく調べてみました。

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気になる血液検査！妊娠中はコレステロール値が高め？

妊娠中には、出産までの間に妊婦検診を定期的に行うことが推奨されています。

妊婦検診では、内診・エコー検査・血液検査・尿検査など、母体やお腹の中の胎児の健康状態を確認するための検査をいくつか受けることになります。

妊娠中は体の状態が変わってしまうので、非妊娠時には問題のなかった点に問題が生じてしまうことも多々あります。

特に、今まで正常範囲内だったのに、妊娠中にコレステロール値が異常に高くなる方も多いようです。

妊娠に伴い、コレステロール値が高くなることはごく自然なことではありますが、急激に上昇しその状態が妊娠中に慢性的に続いてしまうと、中性脂肪が増え、体重が著しく増加してしまう危険性があります。
　
体重が増えすぎると、出産時に難産になる傾向にあるので、コレステロール値の急激な上昇には、妊娠中を通して注意が必要です。

妊娠中の血液検査でコレステロール値が気になった時は？

妊娠中にコレステロール値が高くなってしまうのは、ごく自然な体の変化であり、仕方のないことなので、あまり気にし過ぎてストレスにならないことの方が大切です。

しかし、コレステロール値が高くなると、中性脂肪が増え体重の増加に繋がっていくことになります。

病院によっては、妊娠中の体重管理に大変厳しいところもあり、妊娠中のママにとっても体重の著しい増加は気になるところでしょう。

そんな時には、食生活の見直しをしてみることが大切です。妊娠中だからと、何も気にせずに好きなものだけ食べてしまうと、どんどんと体重が増加してしまいます。

昔は「妊娠中は赤ちゃんと二人分食べましょう」などと言われていましたが、それは栄養不足が懸念されていた頃の話で、今は栄養価の高い食事ばかりなので、量こそ2人分も食べる必要はないのです。

気にするべきは量より質です。

特に、動物性脂肪を多く摂取してしまうと、コレステロール値が上昇し、体重増加の原因になってしまうので、動物性脂肪の摂取を控え、食物繊維を多く含む食材をバランスよく摂取するようにしましょう！

食物繊維を多く含む食材：白米・芋・豆・レタス・ごぼう・ケール・こんにゃくなど

血液検査でコレステロール値が高い…妊娠中に実際に経験した方の意見

妊娠中のコレステロール値の急激な上昇を体験したAさんに話をお伺いしてみました。

Q妊娠中にコレステロール値が上昇したのはいつ頃ですか？

A 妊娠35〜36週の血液検査の時に急激に上昇していたので、びっくりしたことを覚えています。

Qコレステロール値が高くなった時に、何か不安な点等ありましたか？

A 実は家系的に元々コレステロール値が高く、家族全員がコレステロール値が高いことを自覚していました。

妊娠前から治療が必要だとは言われていましたが、家族のだれも治療をしていなかったことと、体調的のも問題がなかったことで特に気にしていませんでした。

妊娠がわかった時にも、医師にコレステロール値が高いことを伝えましたが、妊娠中は上昇するもので特に問題がないと言われていたので、私も気にしていませんでした。

数値こそ高くなっていましたが、特に体に変化や異常もなく、医師からも問題ないと言われたので、その後も特に気にしていませんでした。

Q コレステロール値が高いことで困ったことは？

A すべての方に当てはまるわけではないのかもしれませんが、私の場合は特に困ったことはありませんでした。

医師にも相談していたし、定期的に血液検査でチェックしていたので、心配もありませんでした。

妊娠中の血液検査でコレステロール値が高くなる原因

Aさんのように妊娠前からコレステロール値が高い方もいましたが、妊娠中にはコレステロール値が高くなることは、妊娠による体の変化によって生じる自然なことなのです。

そのため、妊婦検診で定期的にコレステロール値を検査して、医師が適切に対処してくれるので、ほとんどの場合は心配することはないようです。

では、なぜ妊娠中にコレステロール値が高くなってしまうのでしょうか。

それは女性の身体は妊娠することで、お腹の胎児に栄養を大量に送るために、体内にたくさんのエネルギーを溜め込むようになります。

この体の変化によって、体は脂肪を溜め込みやすくなり、それにより血中のコレステロール値が高くなってしまうのです。

要は、お腹の胎児の成長のためにコレステロール値の上昇はある程度必要な現象なのです。

異常な上昇があれば、定期的な血液検査で発見することもできますし、出産後はコレステロール値も元の数値へと戻っていくので、あまり心配し過ぎないようにしましょう。

妊娠中の血液検査の重要性

妊娠中にコレステロール値が異常に上昇すれば、母体や胎児にも影響が現れてしまう可能性はありますが、妊婦検診をしっかり受けていれば、医師も体の変化を理解した上で適切な対処をしてくれるはずです。

このように、妊娠中は体の変化を適切に観察し、把握しておく必要があり、血液検査を行うことが重要な検査となっていることがおわかりいただけるでしょう。

血液検査では、コレステロール値以外にも、

• 不規則抗体検査
• ヘモグロビン、赤血球、白血球などの状態（貧血予防など）
• 血糖値
• 血液生化学検査（肝機能や腎臓機能など）
• 梅毒検査
• B型・C型肝炎
• HIV
• 風疹抗体
• ウイルス検査
• トキソプラズマ抗体検査

などの検査をすることができます。

これは母体とお腹の胎児の健康を守り、問題なく妊娠期間を過ごすためにも重要な検査なので、決められた頻度で、適切に妊婦検診を受けるようにしましょう。