女性のカラダと子育てのためのサイト

ルナルカ

子供を施設へ預けたい母親の本音・児童養護施設の役割

   

子供を施設へ預けたい母親の本音・児童養護施設の役割

本来なら親と一緒に過ごすことが望ましいですが、何か特別な理由で親と暮らせなくなった時に、子供達が預けられるのが児童養護施設です。

特に、近年では核家族化や共働きの影響で、母親の育児ストレスが多いとも言われており、自主的に預けたいと思う人もいるようです。

では、児童養護施設とは、具体的に子供達をどのように生活させて行く場なのでしょうか。

今回は施設に預けたい母親の本音と児童養護施設についてお伝えします。

スポンサーリンク


  こんな記事もよく読まれています

no image
胃のむかつき・吐き気・下痢…症状が続く場合の原因と対処法

目次1 胃のむかつき・吐き気・下痢…長引く時は病気の可能性も...

夫婦が家計のことでケンカする原因とそれを防ぐ方法


夫婦で生活する上で大事なことは、家計管理ではない...

思春期の特徴とは?男子の恋愛事情から悩みの原因まで


思春期は、男女問わず心身に大きな変化が現れる激動...

旦那へのイライラを抑えるための対処法!妻が抱えるストレスと原因


あなたは旦那さんに対してイライラすることはありま...

赤ちゃんが生まれたあとの部屋づくり!アパートで気をつけたいポイント


もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのために、必要な物を...

保健所で子供の血液型の検査はできる?実施できる場所とは


赤ちゃんが産まれたら、血液型が何型なのか、気にな...

中学生の子供が勉強しない……やる気を出させるために親ができること


子供はあまり勉強したがらないものでしょう。特に中...

家事と仕事の両立に疲れたママへ!疲れずストレスを発散させる方法


女性の社会進出が活発になってきたことにより、女性...

新婚なのに結婚を後悔!?新婚カップルの理想と現実


新婚生活は幸せなものだとイメージする人が多いので...

女性だけの家事はもう古い!家庭の仕事を男性にもやってもらうコツ


昔よく言われていた「家事は女性の仕事」という考え...

同居生活を解消したい……話し合いで円満に解決する方法


彼氏や彼女、それに夫の両親などとの同居生活も、い...

女性の一人暮らしの食費はいくら?上手く節約するポイント


一人暮らしの女性は、案外貯金が少ないとされていま...

気になる赤ちゃんの癖…ブーブー口を鳴らす理由とは


赤ちゃんは、ある時期を過ぎると、口を震わせてブー...

料理が苦手な理由とは?料理上手になる方法とポイント


料理が苦手という女性は結構多いようです。

旦那が出張している時のご飯はどうしてる?主婦の本音とは


旦那さんが出張している場合、主婦の皆さんは夕ご飯...

年末年始の野菜の値段が高いのはなぜ?高い時期を乗り切るための工夫


年末年始になると、毎年のように野菜の値段が高くな...

子供が欲しいけどお金がない夫婦のための子育て方法


少子化が加速している現在において、出生率の低さは...

車の免許更新で視力検査の基準を満たすための対策


車の免許更新でやっかいな検査のひとつに、視力検査...

お弁当に梅干しを入れることによる防腐・殺菌効果


暑い時期には、せっかくのお弁当が早く痛んで食べら...

両親の離婚が原因で生じる子供の不安定さとその対処法


特に小さなお子さんにとって、両親の離婚は精神的に...

スポンサーリンク


子供を児童養護施設に預けたいと思う母親たちの本音エピソード

子供とのちょっとした出来事がきっかけで、不安や母親としての役割について不安を持ってしまい、施設に預けたいという気持ちが強くなってしまった女性の2人の話です。

1人目Aさんは3才の息子を育てている母親です。

この方は、息子が言うことを聞かずに毎日苦労していて、今後、育てられないのではないかという不安が大きくなってしまい子供を施設に預けたいと思うようになったそうです。

そして、子供を預けたら離婚も考えているくらい悩みが深刻です。

もう1人のBさんは、中学生の息子を育てる母親です。

中学生特有の反抗期に悩まされており、自身もイライラと当たってしまい、子供のことを考える余裕がなく、施設に預けたいと思うようになったそうです。

この2人の母親に共通するのは、不安が大きいことです。子育てにはマニュアルも正解もありません。だからこそ2人の母親のようにこのような悩みや不安、本音が聞こえてくるのです。

子供を施設に預けたい‥児童養護施設がどんなところか知りたい!

児童養護施設

児童養護施設は、児童福祉法という法律のもとに設立された、児童福祉施設のことです。

この施設には親の病気や離婚、経済的事情や、親からの不適切な対応など、養育者の何かしらの原因やトラブルで、家庭において養育を受けることが困難になってしまった子供が預けれられて集団で生活をしていく施設です。

2歳ぐらいから18歳まで、もしくは特別な理由があれば、0歳から20歳までの子供が利用できます。

児童養護施設のサポート要員

児童養護施設では、様々な大人が連携して子供たちを自立に向けて、サポートしていきます。例えば、児童指導員や保育士などの専門スタッフなどがいます。

専門スタッフが中心となって、個別の計画書をもとに1人1人にあった成長過程でのサポートをしますし、他にも事務員や、調理員などもいて大勢の大人によって運営されています。

子供が児童養護施設に預けられる理由で増加しているもの

親からの虐待

児童養護施設に入所する理由で近年増加しているのが、親からの虐待です。昔に比べて、核家族化が増えてきました。

また、共働き家庭が増えて、母親にかかる子育ての負担も大きくなってきました。

そうした育児ストレスを周りの人に相談出来なかったりして、自分の中にため込むこと人が非常に多くなり、その結果、弱者である子供へ手を挙げてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

子供からのSOS発信

子供に手を挙げてしまって、親が危険だと感じて、自ら児童相談所に相談して、児童養護施設へ入所するというケースもありますが、稀なケースです。

親本人は虐待をしているつもりなどない人がほとんどでしょう。

子供は親に抵抗できるはずもなく必死に耐えて、心の中で助けを叫んでいます。

虐待は周囲からみて分かる場合も多いのです。

周りの大人が手を差し伸べて挙げる必要があります。

匿名での通知もできるので、子供からのSOSサインを見逃さないように、何かおかしいと気づくようなことがあれば、行政へ連絡相談をしてみましょう。

子供を施設に預ける前に児童養護施設での生活の実態を知ろう

普通の家庭となんら変わらない

集団生活なので、ある程度はスケジュールが決まっていますが、基本的には一般家庭のように過ごします。

みんなでご飯を食べたり、お風呂に入ったり、掃除をしたり、おやつを食べたりと生活する上での基盤は一緒です。

部屋も4人部屋や2人部屋など各自に与えられます。

また、誕生日やクリスマスなどのイベントごとも行われたりしますし、年に数回は、テーマパークへ出かけたり、外食に出かけるなどして、一般家庭と同じような経験も出来ます。

学校に関しても、児童養護施設の学区内の学校へ通学できます。

一時帰宅も出来る

外出なども出来るので、子供が拒否しなかったり、特別な理由がない限りは、一時的に親のいる家に帰る事もできます。

このように、児童養護施設のスタッフは、いつでも子供達に寄り添って、子供達がしっかりと生活できるように支援しているのです。

子供をどこかに預けたいと考えたときの児童養護施設以外の選択肢

里親制度

実は、児童養護施設に預けている子や何らかの理由があり親元を離れなければいけない時に、第三者に里親として一般家庭内で養育していこうという制度があります。

里親の制度には4種類の分類があります。

養育里親

養育里親は養子縁組をせずに、親元に帰れるようになるまで支援していく制度です。期間は数週間の短期的なものから長期期間まで幅広く対応しています。

専門里親

専門里親は、対象の児童に何かしら問題がある時に、専門的なケアを必要とする場合に支援していく制度です。例えば、虐待された子や、非行を繰り返す子など精神的なケアを必要な子に対してです。

この里親になるには、研修を受けたり、登録期限が2年と決まっていて更新する場合にはさらなる講習が必要となります。

養子縁組里親

保護者がいない子や実親が明らかに育児放棄している場合に、

養子縁組をして子供を支援していく仕組みです。6歳未満であると裁判所の審査により実子扱いとなる場合があります。

親族里親

実親が何かしらの原因で養育出来ない場合に3親等以内の親族が里親になる制度です。

里親の制度の中でも、主に祖父・祖母が引き取るこの親族里親が最も子の精神的負担が少なく、選択されているようです。

児童養護施設に預けられた子供たちの気持ちや行動の変化

児童養護施設で暮らす子供達は、様々な事情を抱えて暮らしています。スタッフの愛情を受けて、普通の家庭と同じように生活していますが、心情は穏やかでないことが多いのです。

近年、児童養護施設に預けられる子供の数は増加している割に、スタッフの数が少なく、1人1人に時間を掛けて接する時間が減少しているというのです。

どの子供も寂しいという気持ちがあり、自分に目を向けて関心をもって欲しいという衝動から、わざと他の子に手を出してしまったり、大人にかまってもらっていた子を攻撃してしまったりという行動が目立つようになるのです。

また、自分が悪いから親に捨てられたと思いこんでしまう子が多く、自分を責め、他人との距離を測り上手くコミュニケーションが取れないという子もいます。

もちろん、スタッフのおかげで明るく真面目に育っている子もいます。しかし、やはり心のどこかでは寂しいという気持ちはあり、消しさることはできないのです。

そういう子供にこそ寄り添い、精神的なケアを重点的に行っていく必要があるのです。

関連記事はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ページ
    上部へ