子供が学校のトイレを我慢してしまう理由とその改善法

建物の改修が行われてなく昔のトイレ環境が残っている学校では、臭いや汚さを気にしてトイレに行くのを我慢する子供が多いそうです。

また、子供のなかにはトイレで大便することを恥ずかしいと思い、我慢してしまう子供も多いとのこと。

しかし、トイレを我慢することは健康的にはあまりよくありません。

そこでここでは、子供が学校のトイレを我慢する理由や健康的なトイレ習慣を身につかせるコツなどを紹介していきます。

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子供が学校のトイレを我慢している際のある対処法

まず、ある小学校1年生の事例を紹介しましょう。

その子供は、学校でトイレに行くのを我慢してしまい、家に帰宅後すぐにトイレに駆け込むのだそうです。ある時には我慢しきれずに漏らしてしまうこともあったそうです。

このような子供に対して、トイレを我慢させないためにはどうしたらいいのでしょうか。

それは、学校の先生に相談してみることではないでしょうか。

別の子供の事例によると、トイレを我慢する子供のことを学校の先生に相談したところ、先生から子供に対して直接「トイレに行きたくなったらきちんと言ってね」と言ってくれたそうです。その結果、子供はトイレを我慢することがなくなったとのこと。

小学校の子供、特に低学年の子供にはその場にいる先生などから直接言ってもらうことに効果があるようです。

なかには、学校という世界に慣れてなく、トイレに行くことを恥ずかしく思う子供もいることでしょう。

そのような子供に対しては、その場にいる先生などが話しかけ安心させてあげることが必要なのでしょう。

子供が学校のトイレを我慢する一つの理由

学校で子供たちがトイレを我慢する理由の一つとして、トイレ環境が劣悪であることが挙げられます。

学校のトイレ問題が課題として取り上げられてから20年近くになります。その間に先進的な地方公共団体によって環境の改善、改修が行われてきました。

その結果、整備された学校では魅力的なトイレ環境になっているところもあります。

一方、未だに老朽化したまま改修が進んでない学校も多く見受けられます。そういった学校のトイレには「汚い・臭い・暗い」といった環境が未だに残っているのです。

さらに、思春期の子供が通学する中学校などでは、子供がトイレを破壊するなどの行為が行われることがあります。そういった学校ではさらにトイレ環境は悪くなるでしょう。

学校で子供たちがトイレを我慢するのは、こうしたトイレ環境が理由としてあるのです。

学校で子供が我慢しないようにトイレを改善した実例

子供が学校のトイレを我慢するのは、トイレ環境に理由があることを紹介しました。未だにトイレ環境が改善されていない学校は多いわけです。

しかし、トイレ環境は少しずつ改善されつつあります。改善された学校はどのような姿になっているのでしょうか。

ここでは、トイレ環境が改善された学校を紹介します。

その学校は大分県九重町にある緑陽（りょくよう）中学校です。その学校は平成25年度に周辺の4校が合併されて、新たに建てられました。建設にあたっては、特にトイレ施設の充実を図ったそうです。

壁は緑や赤のパステルカラー、最新の節水トイレも導入されました。また、思春期の中学生は大便に行くことを恥ずかしがるため、小便器をなくして、すべて個室に変えたそうです。

これまで汚く、臭いもしていたため、子供はトイレを敬遠していました。しかし、このようにトイレ施設を充実させることにより、友達と気軽に行ける場所になったそうです。

また、この学校のトイレはモデルケースとなり、九州各地から関係者が視察に来るようになっているようです。

学校のトイレで子供が大便を我慢する理由

ここまで子供が学校のトイレを我慢する理由としてトイレ環境があることを紹介してきました。ただ、なかには学校で大便をしたくないという子供も多数いるようです。

その実態を調べたある調査によると、過半数の子供たちが学校での大便は「どうしても我慢できない時だけする」「絶対にしない」のどちらかの回答をしています。

また、その理由では、「他の人に知られたくないから」が半数を占め、ついで「落ち着かないから」「休み時間が短いから」となっています。

そのほかには「大便の匂いが気になるから」といった理由から「トイレが汚いから」「トイレが臭いから」といったトイレ環境に関する理由も見受けられました。

このように、子供のなかには大便に対するある意識があり、どうしても学校では大便をしたくないと思っているようです。

また、トイレ環境も大いに影響しているようです。

子供の健康を守るために大事なトイレ習慣指導

学校のトイレで大便をしない子供が多いことを紹介しましたが、あまり我慢しすぎると健康にはあまりよくありません。

実際に小学校の便秘傾向について聞いた調査によると、「3日以上大便をしていない」と回答した子供は18％ほどいたそうです。便秘が続くと、それが習慣化されてしまうことになります。早めにそれを解消する必要があるでしょう。

そのためには、小学校低学年のうちから「排泄は大切なもの」という意識づけをする必要があります。また、健康的な排泄をするためには、「朝、コップ1杯の水を飲む」「朝ごはんをよく噛んでしっかり食べる」「外で元気よく遊ぶ」ということが大事です。

子供は大便に対して「恥ずかしい」といった気持ちを強く持つものですが、それで大便を我慢することは健康のためによくないということをしっかりと子供に意識づけしていくことが大事です。