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小学校の先生が恐いといって不登校になる生徒に対して親ができること

   

小学校の先生が恐いといって不登校になる生徒に対して親ができること

小学校はたくさんの友達ができ、楽しい時期であるでしょう。

そんな楽しい時期に長い期間、教室で共に過ごし勉強などを教えてくれるのが先生です。

でも、そんな先生が生徒にとって恐い存在だったらどうでしょうか。生徒にとっては苦痛でしかないでしょう。そ

の中には、不登校になってしまう生徒もいるようです。

そこで、ここでは先生が恐くて不登校になる生徒に対して、親はどのようにしたらいいのかを紹介していきます。

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小学校1年生の不登校で最も多い理由は先生が恐いこと

30年近く不登校の解決をしているあるセンターの方によると、小学校1年生が不登校になる原因はダントツで「先生が恐い」ということだそうです。

そのセンターでは不登校の生徒に対してカウンセリングを行っています。

その中で、最初は「お腹が痛い」「頭が痛い」など体の不調を訴えていた生徒も、カウンセリングを進めるうちに「先生が恐い」や「先生に会いたくない」「先生がいつも怒っている」といった発言に変わってくるそうです。

しかし、それは実際は不登校の生徒が怒られているわけではありません。むしろ、自分は怒られていないものの、他の生徒を怒っている先生のことを「恐い」と感じる子供が多いようです。

また、担任の先生の強い口調や、大きな声、早口なだけでも、同様に「恐い」と感じることもあります。

小学校の先生を恐いと言う子供に対する対処方法

では、先生が恐いという子供に対して親はどのような対処するといいのでしょうか。

ここでは、一つの事例を紹介し、その対処方法について紹介します。

<事例>
小学校2年生の子供がいる親御さん。担任の先生は50代の女性。

その子供は先生のことをとても恐がっていて、「学校に行きたくない。先生がいつも怒っていて恐い。みんな怒られる。」と言っているそうです。

以前は明るくのんびりした子供だったようですが、最近の様子は尋常ではないようです。

漢字の宿題も、先生に怒られるのが恐いからと字を何度も何度も書き直すとか。

それを見ている親御さんはとてもかわいそうに思い、先生に対し腹が立っているそうです。

家庭訪問時に直接、先生にそのことを話そうかと考えてもいるそうです。

<対処方法>

まずはいろんな人にアプローチしてみるのがいいでしょう。

PTA、保健室、カウンセラー、学校主任、副校長、校長など学校関係者の中で、自分が話しやすい方を選んでアプローチしてみるのです。

一方、この子供は恐がっていますが、一部の保護者からは大変評判が良いということもあるものです。

保護者によっては、この先生がクラス全体をしっかりと統制してくれる、宿題もしっかり出してくれる、字もきれいに書けるようになるという面を評価する人もいるのです。

直接、先生に話す場合も配慮が必要でしょう。この先生は長年こうした方法で指導して実績を上げているので、自分の指導方法にも自信を持っているはずです。そうしたことも配慮して話すようにしましょう。

また、子供の今後のことも考えて、このような先生から教育を受けることも必要なことかもしれません。

字をきれいに書くことはその先生としては一般論として他の生徒に言ったのかもしれませんが、この子供はそのことを自分が言われているように思い、怒られまいと字を何度も書き直しているようにも見えます。

字が汚くて先生に怒られる生徒の中でも、それをプラスに受け取って「次はもっと頑張ります」と言う生徒もいるわけです。

このことを考えると、一概に先生の指導が悪いわけではなく、生徒のとらえ方次第だとも言えます。

おそらく、この子供はこう言うタイプの先生に出会ったのが初めてなのでしょう。今は恐くても、成長していくにつれて少しずつ慣れていくかもしれません。

先生が恐くて萎縮しすぎてしまってはできることもできなくなる可能性もあるので、ずっとこういうことが続くようであればクラスを変えてもらうなどの対応をお願いすることもいいですが、しばらく様子を見ることも大事ではないでしょうか。

社会人になれば、いろんな上司や先輩と接することになります。子供の頃からいろんな先生と接することを必要でしょう。

でも、親としては何もしないというわけではなく、子供が満足する結果になるようにいろんな方面に相談してみることは必要です。

小学校低学年に多い先生が恐いなどの不登校の原因

小学校低学年の子供が不登校になる場合は、いじめが原因ではなく他の原因が関わっていることが多いようです。

それは、学校や教室に行くのが恐い、先生やみんなの目が恐いなど、学校自体やそこにいる人たちが怖いといったものです。

これらのきっかけとしては、先生に理不尽に怒られた、みんなの前で恥をかいた、いじめっ子気質のある目立つ子の存在が恐かったり、嫌なことをされたり、言われたりしたなど、トラウマとなるような強烈な出来事があるようです。

この年代の子供はデリケートなので、ちょっとした一言や些細なことが心の中にずっしりと残ってしまうこともあります。

また、一度休んでしまったことをきっかけに、学校になかなか行きづらくなってしまうということもあるでしょう。

不登校の原因にはいろんな背景があるため、特定するのは難しいかもしれませんが、もし不登校の子供がいるのであれば、どんなことに恐怖を抱いているのか、一度確認してみた方がいいでしょう。

また、小学校低学年では教師との関係がまだうまく築けない子もいます。

小学校低学年ぐらいでは、まだ家族以外の大人とうまく関係が築けなくても当然です。

このように、小学校低学年の不登校にはいろんな原因が絡んでいるのです。

先生が恐いのを解消するためには子供やお母さん仲間に聞いてみる

学校の先生にも”アタリ”、”ハズレ”はあるものです。先生も人間なので個性の違いはあります。

よほどの常識はずれの先生であれば学校に訴えた方がいいかもしれませんが、そうでないならいちいち訴える必要はないでしょう。

でも、先生が恐いという子供に対して、親としては何からのことをしてあげたいものですよね。
そこで、次のようなことをしてみてはどうでしょうか。

子供の言葉をとにかく聞いてあげる

一番、子供の応援になるのは「子供の言葉を聞いてあげる」ということです。
先生に対してどんな風に思っているのか、どんなところが恐いのかなどを聞いてあげるのです。

お母さんの前で暗い顔をしたり、言いたいことを言えると、子供はストレス発散できるでしょう。

また、本音のつらさを吐き出せる「お母さん」という安全地帯があることで、子供も安心して「困難を乗り越える力」を発揮できるようになるでしょう。

しかし、逆に自分の本音を母親に言えない場合は要注意です。

このような子供は自分の中に悩みをため込んでしまうので、話しやすい環境を作ったり、父親や友達、そのお母さんなどに頼ってみたりするのがいいでしょう。

事実関係を確認する

子供が先生のことを大げさに言っているだけということもあります。

だから、同級生のお母さんに「他の子供はどのように思っているのか?」ということを聞いてみるといいでしょう。

もしかしたら、事実は子供が言っていることと少し食い違っているかもしれません。

でも、それは子供がウソをついているということではありません。子供が繊細で緊張しやすいタイプであるため、事実を少しオーバーに言うことによってストレスを解消しようとしているのです。

こんな時は、大げさな表現をしていることを指摘するよりも、「そうだね、そうだね」と素直に受け入れてあげましょう。

お母さんに甘えさせてもらうことで気持ちも落ち着いてきて、だんだんと正しい表現をしてくるものです。

小学校の先生が恐い子供のためにも先生とは良い人間関係を!

親としては、子供の感情を解消してあげるのも大事ですが、先生との関係を良好に保つ努力もしたいものです。

子供の感情を解消するために、親の感情を先生にぶつけたところで一時的には良くなるかもしれませんが、先生にも何らかの感情が残ってしまうでしょう。

そして、日々、先生に接しているのは子供なのです。感情的に文句を言ってきた親の子供に対して、可愛いとは思えなくなってくるのではないでしょうか。

親の中には、先生に対して完璧を求める人もいますが、先生も人間です。親とは考え方が異なるため、すべてが親の満足できる指導とはならないでしょう。

それに対して感情をぶつけるのは、単なるクレーマーです。先生との人間関係は大人同士の関係です。

親も先生の考え方や言い分に耳を傾け、大人としての良い人間関係を作っていきたいものです。

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