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子供が激しく泣く…嘔吐を伴うのは危険サイン?原因と対処法

   

子供が激しく泣く…嘔吐を伴うのは危険サイン?原因と対処法

子供が泣く理由はさまざまです。

精神的に辛いことがあって泣くこともあれば、体調が悪くて泣くこともあります。

泣くだけでなく、嘔吐を伴う場合は、何らかの病気が隠れていることもあり、注意が必要です。

また、頭をぶつけたなど外傷からくるものもあり、すばやい対応が求められるケースも存在します。

今回は、子供が泣くだけでなく、嘔吐もするような場合に考えられる原因や対処法についてご紹介しましょう。

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子供が嘔吐しやすいのはなぜ?

子供が嘔吐しやすい原因とは

嘔吐とは、異物を体内から出す防御反応です。

胃腸の調子が悪い時や、腐ったり痛んだりしたものを食べた時に吐くのは体を守るために必要な行為と言えます。

子供が嘔吐する原因にはさまざまなものが考えられますが、よくあるのが「飲みすぎ」「食べすぎ」です。

乳児であればミルクを一度にたくさん飲みすぎると、吐き出しますし、幼児であればご飯を口の中に詰め込んだり、食べ過ぎたりして吐いてしまうことがあります。

子供は大人と比べてまだ体の機能が未熟なので、ちょっとしたことでも反応し、嘔吐してしまうのでしょう。

また、小さい子供は特に言葉で自分の状態を説明するのは難しいため、嘔吐によって体の変化を知らせることも多いようです。

突然、子供が嘔吐した時は、いつもと違う行動や様子がなかったか、発熱や下痢、頭痛はないかなどもチェックして原因を突き止めることが大切です。

子供が急に泣く…腹痛・嘔吐を伴う場合は腸重積の可能性も

子供が急に泣き出し、嘔吐や腹痛も伴う場合は「腸重積」の可能性があります。

生後3ヶ月〜2歳頃の子供に多く見られる腸の病気です。

原因は不明で、悪化すると腸全体が壊死する恐れもあり、早期発見・早期治療がポイントになります。

急に激しく泣き出したり、泣き止んだりを周期的に繰り返し、強い腹痛や嘔吐を伴うのが主な症状の特徴です。

約15分という短い周期で症状が変化し、顔色が蒼白になってぐったりとしてきます。

お腹の右上に細長く固いしこりが現れる場合もあります。

ちょっと触っただけでも痛がって泣くようなら腸重積が疑われます。

さらに症状が進行すると血便が出るようになり、淡い色から真っ赤な色に変わっていきます。

早めに対処するには、普段から子供の様子に注意しておく必要があります。

腸重積が疑われる場合は、できるだけ速やかに受診するようにしてください。

子供が泣くほど嘔吐する…ノロウイルスとは

ノロウイルス感染症とは

ノロウイルスは、幼稚園や小学校などで集団感染するのが特徴で「お腹の風邪」と呼ばれています。

11月〜3月頃に流行し、潜伏期間は24〜48時間で、嘔吐や下痢、腹痛や発熱といった症状が現れます。

ウイルスに感染した人の吐しゃ物や便、ウイルスが付着した食品などが感染経路とされています。

少し前までは、11月〜3月に旬を迎える牡蠣がノロウイルスを保菌していることが多いため、主な感染源だと思われていました。

しかし、ほとんどの場合、感染者の排泄物からの二次感染だと確認されています。

今まで元気だった子供の顔色が悪くなり、急に嘔吐が始まったり、身の回りでウイルス性胃腸炎が流行していたりする場合、感染の可能性が高いと考えられます。

症状は急に激しく現れるので、辛くて泣く子もいます。

ノロウイルス感染症は、非常に感染力が強く、周囲への影響が大きいため、医師の許可が出るまでは登園や登校はできません。

疑いがあればできるだけ早めに医療機関を受診してください。

子供が突然嘔吐…ロタウイルスの特徴

ロタウイルス感染症の特徴

生後6ヶ月〜2歳頃の乳幼児に多い感染症で、急性胃腸炎を引き起こす原因になります。

発生のピークは2〜3月頃です。他のウイルス性胃腸炎よりも下痢や嘔吐の症状が激しく、入院が必要になるケースも少なくありません。

成人の場合は、感染しても発症しなかったり、軽症で済んだりしますが、子供は重症化の傾向があると言えます。

また、一度治っても再び感染することがあり、その時は比較的軽く済むことが多いようです。

潜伏期間は1〜3日で、激しい嘔吐や下痢の他、39℃以上の発熱を伴います。

水っぽい下痢が大量に出るため、脱水には注意が必要です。

発症後、2〜7日程で治まりますが、けいれんや脳症が合わせて起こることもあります。

嘔吐や下痢の他、白色の便が出たり高熱が続く場合は早めに受診した方がいいでしょう。

頭痛や発熱を伴う嘔吐…髄膜炎の症状と原因

髄膜炎の症状

頭痛や発熱、嘔吐が主な症状です。

その他にも、首の後ろが硬くなり前に曲げにくくなる項部硬直や、けいれん、意識障害などを伴う場合もあります。

髄膜炎の原因

髄膜炎は無菌性と細菌性の2種類があります。

無菌性髄膜炎はウイルス感染によることが多いことから、別名「ウイルス性髄膜炎」とも呼ばれています。

原因となるウイルスのほとんどはエンテロウイルスで、手足口病やヘルパンギーナなどの原因にもなります。

これらは夏季に流行することが多いのですが、このウイルスによる無菌性髄膜炎も夏季に多く見られる傾向があります。

また、ムンプスウイルスも無菌性髄膜炎の原因となり、いわゆる「おたふくかぜ」である流行性耳下腺炎を引き起こすものです。

ですから、おたふくかぜが流行する時期は、ムンプスウイルスに感染することによって起こる無菌性髄膜炎も多くなります。

無菌性髄膜炎は、幼児から中学生ぐらいまでの子供がよくかかる病気です。

子供が嘔吐して、頭痛や発熱を伴う場合は、早めに医療機関を受診してください。

緊張やストレスが原因で嘔吐…小さい子供に多い自家中毒とは

自家中毒とは

周期性嘔吐症と言われる症状で、2〜10歳頃の子供に多く見られます。

なぜこのような症状が起こるのか、さまざまな説がありますが、明確な原因は不明です。

症状としては、風邪をひいた時のような倦怠感や、食欲不振、強い吐き気が現れます。

急に胸がむかつくなど、発作のような症状が特徴です。

自家中毒は、血液中にケトン体という物質が増えることで代謝に影響を与えることが関係していると言われています。

この症状は、スポーツ大会やピアノ発表会など子供が緊張する場面で起こることが多く、ストレスや疲れが原因だと考えられます。

一般的には、成長に伴い筋肉量が増えることにより、体が必要とするブドウ糖が少なくなり、発症しにくくなる傾向があります。

気になる症状が続き、日常生活に支障をきたすようであれば、かかりつけ医に相談してみましょう。

子供が急に嘔吐して泣く…頭を打った後は要注意!

受診が必要な症状とは

子供の様子がいつもと違った場合、受診すべきかどうか判断に迷うことがあります。

以下のような症状があれば、早めに受診してください。

  • 何度も吐く
  • けいれんが起こる
  • 呼びかけても反応がない、すぐに眠り込んでしまう
  • 顔色や機嫌が悪く激しく泣く
  • 激しい頭痛
  • ものが二重に見える
  • 見え方がおかしい
  • 歩き方や手足の動かし方が普段と違う
  • 記憶障害や記憶喪失
  • 頭痛を訴え眠り込む

頭を打った後は要注意

小さい子供、特に乳幼児は頭を打ってしばらく経ってから頭の中で出血が起きることがあります。

頭を打った後に、上記にあげた症状が現れた場合、早く病院で診てもらいましょう。

「外傷後視神経損傷」や「慢性硬膜下血腫」などの恐れがあります。

前者は、眉毛の外側を打った時、視力の低下や視野の異常が現れるのが特徴です。

そして後者は、頭部を打ってから1〜3ヶ月経って頭痛や嘔吐、けいれんやしびれ、言葉がうまく出てこない、意欲の低下、歩行障害などが現れます。

子供が頭を強く打った時は、念のため受診することをおすすめします。

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