選考に残りやすい保育園入所申請用紙の書き方とアピールの工夫

子どもが生まれても、子育てと仕事を両立していきたいと願う人にとって、子どもを保育園に預けられるかどうかは深刻な問題です。

国は「待機児童ゼロ」などのスローガンをかかげていますが、まだまだ掛け声倒れ。地域によっては保育園の空きが少なく、異常に競争率が高いなど、この国は少子化問題や女性の社会参画に本気で取り組んでいるのか、はなはだ疑問な現状があります。

保育園入所が厳しいとされる地域で、多くの申込者の中から優先順位の上位に回してもらえるような、効果的なアピール方法について考えていきましょう。

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保育園の入所申し込み書類に上手にアピールも織り交ぜよう

子どもが生まれても、子育てと仕事を両立していきたい、と願う人にとって、子どもを保育園に預けられるかどうかは深刻な問題です。

国は「待機児童ゼロ」などのスローガンをかかげていますが、まだまだ掛け声倒れ。地域によっては保育園の空きが少なく、異常に競争率が高いなど、この国は少子化問題や女性の社会参画に本気で取り組んでいるのかはなはだ疑問な現状があります。

保育園入所が厳しいとされる地域で、多くの申込者の中から優先順位の上位に回してもらえるような、効果的なアピール方法について考えていきましょう。

保育園に入園するにはアピールも大切？

あなたがもし、絶対に保育園に入園させたいと願っているのなら、絶対にやっておくべきことがあります。

それは、市区町村の役所の保育課でもらう「保育園入所申込書」の書類しっかりあることを記入して提出することです。
保育園入所申込書の書類には、「保育園に入所を希望する理由」や、「備考」を書き込む欄があります。
もしそうした書類がなければ空いたスペースや別紙でもかまいません。
そこに、「なぜ自分が保育園への入所を希望しているのか。もし保育園に入所させられなければ大変困ること」を書きます。これはぜひすべきです。

なぜなら、保育園入所申込を取り扱うのは人間だからです。

もちろん保育園の入所にあたっては、入所の審査基準というものがあります。

フルタイム勤務か、近くに助けてくれる親族が住んでいるか、などまで色々と訊ねてきます。申込者のさまざまな状況に応じて点数化され、優先順位が決められていきますが、全体で数ランクしか分類がないわけですから、同じランクに振り分けられる家庭はたくさんあります。

その同じランクの他の申込者の中で、頭一つ分を出す必要があるのです。そのとき効果を発揮するのが、この文章です。

あなたがもしも審査をする立場だったら、と想像してみてください。

同じような申込用紙が並ぶ中に、下記のような文章が添えられていたらどのように感じるでしょうか。

「夫の職場の業績が悪化し、給与が大幅に減らされ、このままでは家のローンが払えません。一刻も早くお金が必要なので、妻の私が働きたいのです。しかし子どもがまだ小さく、思うように動けません。そこで保育園に申し込むことに決めました。何卒よろしくお願いいたします。」

これを保育園の入所申込書類に記入するだけです。保育園に入所申し込みをする人にはそれぞれ何かしらの理由があります。

それを強調して文章にするのです。文面の中に「困ります！」「お願いします！」という表現を織り交ぜるのがコツです。

保育園入所をゲットするには、アピールのひと工夫で優先度の上位をめざせ

どうすれば保育園の狭き門を突破できるか。これはフェアな選考の観点から、その自治体の選考基準のポイントを上げるしかないといえます。

たとえば、待機中に、認可外保育施設やベビーシッターを利用するというもの。お金は余計にかかってしまいますが、これでポイントを稼ぐことができます。

また、認可外やベビーシッターを利用することで一時的に職場復帰をし、保育の必要性をアピールするというのも、自治体によっては有利にはたらくようです。

次に、これは加点に結びつく方法ではないのですが、自治体の待機児状況をつかんでおくことも大切です。

そして、利用したい保育園、保育所のある自治体の選考基準を取り寄せましょう。

そこには月のうち何日何時間勤務であるか、病院の付き添いをしなければならないとか、就職活動中であるとか、いろいろな条件ごとに点数が配分されています。この点数が高いほど、入所の優先順位は上がります。

自分がこの選考基準に照らしてどこに当てはまるか、さらに高いポイントに当てはまるようにするにはどんな努力ができるのか、を考えましょう。

保育園の定員は限られています。常に余裕のある自治体なら問題ありませんが、多くの自治体では待機児と呼ばれる空き待ちの行列ができている中では、ただ申込書を出すだけでは希望が通るとは限りません。

あらかじめ研究して臨む姿勢が大切になってきます。

事前に役所の保育課に問い合わせ、どの保育園なら入りやすいかなどの情報を集めておくのもひとつの方法です。

たとえば、Aという保育園には、待機児童家庭のポイントが４０点あれば入れるとします。

しかしそれに気づかず、同じポイントを持つ家庭からたくさんの申し込みのあるBという保育園に自分も申し込み、落ちてしまったとしたら、A保育園に申し込んでおけば入れたかもしれないのに待機児童となってしまう、そんな可能性もあるのです。

ですから、入りやすい保育園、申し込みの多い保育園はどこなのかを事前に調べておくことは役立ちます。

ただし、この方法は、預けられるなら多少自宅から不便な場所でもかまわない、という場合に限られます。

それからもうひとつ、気をつけたいのは、入れるか入れないかにばかり意識がいってしまい、保育園の立地条件や保育環境などの確認が二の次になってしまうことです。これはありがちなミスです。

入ってから条件の悪さに気がついて後悔することのないように、事前の確認をしておきたいものですね。

もし預けることになった保育園の運営内容に、常識や法律に照らしてあまりにもおかしな部分があると思ったときは、施設に直接質問するのもよいですが、役所の保育課に実態調査をお願いしたり、信頼できる議員がいれば相談してみるのは、あなたのお子さんのみならず、全体のためにもよいことだと思います。

ここに気をつけて保育園入所の決め手になるアピールを記入しよう

保育園の申込の際のアピールポイントとしては、以下のようなものがあります。

• きょうだいが同じ保育園に通っている
• 育児休業後である
• 近くに子育てを手伝ってくれるような親戚や親が住んでいない
• 配偶者が単身赴任中で子育てにかかわれない

などです。

あなたが今どれだけ保育園を必要としているかを客観的に判断しようとしたとき、どこを見られるかというと、

1. 心身の健康性
2. 子育てに協力してくれる人が近くにいないこと
3. 仕事の拘束時間の長さ

が主に重要な判断基準となることが多いようです。

その他の項目については選考基準の一覧表を確認してみてください。

１については、申し込む人の多くが一般的に健康な人だとすると、健康性について問題のない場合は差がつかないでしょう。

2については、祖父母の居住地が遠い、さらに祖父母も就業している、もしくは祖父母がいない場合には、アピールポイントとなります。

３については、あなたが短時間勤務だった場合には、フルタイムより拘束時間が短いので、それだけ子育てに使える時間が多くとれるという判断がなされます。

以上のような事情を選考基準に照らしてポイント化し、そのポイントの高い人から保育園の入所が決まります。

保育園の選考を突破するためにはどんなアピールが効くか

申込書に別紙を添える方法です。入所希望理由別紙といいます。

これは、申込書の入園希望理由のらんが小さくて十分なスペースがない場合、別紙にしたためる方法です。

自治体ごとで対応に違いはありますが、申込書に書ききれない内容を別紙で提出すれば一定の効果がある場合があります。

また、嘆願書を添えるという方法もあります。これは自治体によってその受け止められ方は温度差がありますが、なぜ保育園を強く希望するか、についての具体的理由をきちんと記載すれば効果のある場合があります。

入所希望理由別紙や嘆願書に書き込む内容としては、具体的には、

• 今年度仕事に復帰できないと退職させられてしまう
• 復職して収入を得られないと経済的に破綻する
• 希望する園に入園できないと、出勤やお迎えの時間に間に合わない

といった「具体的でわかりやすい理由」がきちんと明確に書かれていることが重要だそうです。

保育園の申し込み書類記入でできる可能性を広げるひと工夫

やってはいけない例に、「入所希望理由がたったの１行だけ」というものがあります。配布された申込書の記入例によくあるパターンですが、ただ一言、「就労のため」と書くことは絶対にNGです。

おそらくこれをやってしまう方は、渡された記入例を丸写ししているものと思われますが、このような書き方をしてしまう人は全体の半分以上いるのではないでしょうか。

これでは条件が横並びになった時に、まったく目立ちません。

多くの同じ条件の人たちの中から選ばれるには、入所希望理由を具体的に記入しておくことです。

保育園の申込でぜひとも意識してもらいたいことは、「子どもを預けなけらば働けない」という現実と、あなたの実際の立場を織り交ぜるということです。

やってはいけないもうひとつの例は、備考欄に何も書かない、というものです。
どの区市町村の申込書にもかならず備考欄があります。

その備考欄が空欄のままなのは致命的です。

これも入所希望理由と同様に、他の申込者との間に差がつくところです。

具体的にここにはどんなことを書き込めばよいのでしょうか。それは、どんなことでもよいのです。

備考欄は、「その他の要望」を書き込む場所だと考えてください。今あなたが困っていることを書いてもよいでしょう。

いろいろ子どもの預け先を当たっても空きがない現実とか、育児を助けてくれる人が身近にいなくて本当に困っているとか、どのようなことでもかまいませんから、できるだけ具体的に、わかりやすく記入してみてください。