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保育園の民営化により生じる問題点とメリット

   

保育園の民営化により生じる問題点とメリット

現在では女性の社会進出に伴い、保育園の需要が一層高まっています。

しかし、一方で保育園の数が足りず待機児童問題が注目されています。

この問題を解消するための方策として挙げられているのが、保育園の民営化です。

保育園の民営化については、確かにメリットもあるのですが、いくつかの問題点があるのも事実です。

働くお母さんやその子供さんのために、保育園の民営化は果たして効果的なのか、お伝えします。

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保育園の民営化が進む背景

近年、国策による官業民営化に伴って、公立の保育園も民営化が進んでいます。

公立の保育園が民営化されるとなると、サービスや保育料などに関して、何だか不安を感じますよね。

しかし、保育園の民営化は、ひとつには女性の働き方の多様化に対応するために幅広いサービスを提供するための目的もあります。

例えば、早朝や深夜の時間帯での保育を可能にすることで、女性にとってより働きやすい環境を提供することができるのです。

共働き夫婦の家庭にとっては、嬉しいものですよね。

もちろん、保育園側としても、コストを削減すると同時に老朽化した環境を計画的に整備するなど、公立では自由に行うのが難しかった運営を行うことができます。

なお、公立の保育園が民営化されても認可保育園であることには変わりがなく、そのため保育料などは変わりありません。

保育園の民営化による問題点その1 保育士の質

保育園にかかる経費の大半は、人件費であるとされています。

公立の保育園が民営化されるということは、それまで公務員として扱われていた保育士を民間人に置き換えるということを意味しています。

このように、民間の保育士を安い給料で雇い入れることで、コスト削減とする目的があるのです。

そして、給料が安くなるということは、若い保育士が増加するということにつながり、それまで勤めていたベテランの保育士が排除されるという懸念が生じます。

若い保育士は経験不足のために、どうしても保育の質が低下してしまうということにつながります。

保育の質を維持するためには、若い保育士だけではなく、やはりベテランの保育士も確保しなければなりません。

そして、保育園において、それら保育士の適切な配置がなされることが、大切な子供の育成に欠かせないものといえるのです。

保育園の民営化による問題点その2 安定した運営

保育園の民営化に関する問題点の2つ目として、社会的に競争の原理が働くことになります。

少子化が問題視されている現代において、より低いコストで高いサービスを提供できるかどうかが、保育園の生き残りにつながるのです。

その結果、保育園として重要視すべき点である、安定して運営できるか、という点も大きな問題とされています。

つまり、民営である以上他の業界と同様に、業績が悪ければもちろん閉園に追い込まれることになるのです。

実際に、競争によって経営が行き詰まり、閉園となった保育園も数多くあるのも事実であり、生き残りのためには難しい問題も多々あります。

また、業績以外にも、補助金を不正に受給するなどの問題により、社会的な制裁を受けるというケースもあります。

一方、職員の過労死問題が発生するなど、保育園内の職場環境でも競争によって歪が生じているようです。

保育園の民営化によるメリット

保育園の民営化には、もちろん問題点だけではなく、様々なメリットもあります。

以下に民営化のメリットについてご紹介します。

1.保育サービスの向上

早期保育や乳児保育のほか、休日や延長保育なども可能となり、保護者にとって嬉しい幅広いサービスを受けることができるようになります。

保護者にとって、保育園の民営化で得られる一番のメリットといえるのではないでしょうか。

2.受け入れ児童数の増加

民営化されることで正規職員のほか非常勤職員やアルバイトなどを増やし、効率的に運営することが可能となります。

その結果、受け入れ児童数を増やし、社会問題となっている待機児童の問題を解消させることができます。

3.人件費の削減

公立の保育園の場合、運営、ことに人件費は税金が使われます。

そのため、民営化することによって人件費の削減につながるのです。

保育園の民営化に伴う問題点に関する現場の声

保育園の民営化の民営化に伴って、現場の職員から以下のような問題点が指摘されています。

1.保育士の若年化

コスト削減によって、ベテランの保育士が次々と突然の契約打ち切りとされていると聞きます。

保育園が経験の未熟な若い保育士ばかりになってしまうのではと心配しています。

より良い保育環境を維持するためにも、ベテランの保育士も安心して勤務が続けられるようにしてほしいと思います。

2.公立と私立の良い所を共存させる

保育園を民営化する以上、公立ではできない私立の良い所を実現させてほしいと思います。

ただし、給料は公立の方が高めだと思いますから、その点は公立の水準を維持してほしいです。

3.人材育成

民営化で最も懸念されるのが、人材育成の問題です。

サービス重視の運営をするあまり、しっかりとした若い保育士の人材育成が置き去りにされてしまうのではないかと心配です。

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