ADHDと診断された子供…将来は大成することも！特徴・対処法

ADHDだと子供が診断されると将来が心配になる親御さんもいるでしょう。

しかし、近年はADHDであっても世界的に活躍している著名人は多く、ポジティブに捉えられるようになってきました。

行動が独特なため、対応に困ることもあると思いますが、特徴を理解すれば適切に対処することができます。

今回は、ADHDだと診断された子供の長所や対応のコツについてご紹介しましょう。

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ADHDの子供の長所…将来大成する可能性も

エネルギーレベルが高い

ADHDの人は、他の人と比べてエネルギッシュであると言われています。

他の人が疲れてきても、活動レベルが下がらないのが彼らの特徴です。

説明が明確である

彼らは、自身の障害のため、さまざまなトラブルを経験しています。

つまり、自分の衝動をコントロールできず、トラブルに巻き込まれてしまうことがあるのです。

そのため、自分の障害について他人に説明しなければならず、自身の行動のせいで謝らなければならない機会も多い分、コミュニケーション能力が発達していると考えられます。

一度にたくさんの物事に取り組める

ADHDを持つ人々は、好奇心旺盛で、さまざまなことに興味を持ちます。

そのため、ゆっくりと順番に物事を処理していくことが苦手で、一度に全てのことを実行しようとします。

ADHDの人は落ち着きがないと見られがちですが、いつもこのような衝動を抱えているため、複数の物事をバランスよく進めることができるとも言えます。

子供の将来が心配…ADHDでも大成した著名人は多い

子供がADHDと診断されると、将来が心配になる親御さんも多いでしょう。

しかし、ADHDであっても、各分野で活躍している人は少なくありません。

俳優

俳優のウィル・スミスは、ADHDだと公表しており、難読症や失語症もあったそうです。

また、ミシェル・ロドリゲスやライアン・ゴズリングもかつてADHDの薬を服用していたとカミングアウトしています。

スポーツ選手

オリンピックでたくさんのメダルを獲得した水泳選手のマイケル・フェルプスもADHDであったことが知られています。

彼は、子供の頃に薬を服用していましたが、水泳に打ち込むうちに克服し、薬も2年ほどでやめたと言われています。

国内の有名人

日本国内では、モデルで俳優の栗原類さんや経済評論家の勝間和代さん、SEKAINO OWARIのボーカルであるfukaseさんが公表していることが知られています。

このようにADHDであっても、薬の服用や通院などで症状が落ち着くこともあり、障害を受け入れてコントロールしながら社会に適応することも可能です。

落ち着きがなく、しょっちゅう物をなくすし、衝動的で注意力も散漫なため、周囲からは困った人だと思われがちですが、個性を発揮して有名になる人もたくさんいます。

障害という一面だけにとらわれず、子供が持つさまざまな面にも目を向けてあげることが大切です。

ADHDの子供の将来は？職業の向き・不向き

ADHDとは、注意欠陥/多動性障害のことです。

この障害を持つ人に適した職業には次のようなものがあります。

向いている職業

• セールスマン/営業職
• 企画者/デザイナー
• 体育のインストラクター
• ドライバー
• 起業家/企業家
• 芸術家/音楽家
• プロデューサー
• ゲームやコンピューターソフトの制作/開発者

ADHDの人に向くのは、どちらかと言えばクリエイティブな職業です。

逆に、向いていない仕事は次のようなものです。

向いていない職業

• 自動車や電車の運転士
• パイロット
• 事務や経理、秘書などのデスクワーク
• 製品検査などの単純作業
• 校正
• 医療関係

以上のような、きっちりとルールを守って、精密さを要求されるような作業は不向きとされています。

適職につくには、苦手な分野は避けて、得意なことができる仕事を探すことが大切です。

ADHDと診断された子供の将来のためにできること…早めの相談

子供がADHDであると早く気づけば、それだけ早めに対処することができます。今は、園や学校などでも支援員を配置している所があります。

また、自治体にも相談する窓口があり、医療機関でも相談することが可能です。以前よりも障害に対する研究も進んでおり、相談や治療の質も上がっています。

ですから、家庭だけで抱え込まず、早めに専門の機関に相談してください。

家庭の方針で、特別な治療は行わないとしても、まずは専門の医療機関で診察を受けることをおすすめします。

主治医には、子供や親の大変さを理解してきちんと向き合ってくれる先生を選ぶことも大切です。

ADHDの症状は、時期によって変化しやすく、その時々の状況にあった対応をする必要があります。

そのためにも、子供が小さい時から信頼できる主治医にかかっておくことが重要です。

将来につながる！ADHDの子供の長所を伸ばす方法

ADHDの子供は、得意なことや好きなことには集中できても、苦手なことには集中できず、やりたがらないという傾向があります。

そんな様子を見ると、将来のことが心配になり、つい厳しく叱ってしまうかもしれません。

しかし、叱ってばかりいると自信を失い、より状態が悪化したり、ストレスでうつ病になったりする場合もあります。

こういう時は、無理に嫌いなことや苦手なことをさせようとせず、好きなことをもっとさせてあげましょう。

ADHDの特徴である多動性も、落ち着きがないと考えず、積極的だと解釈してみるとイライラも軽減するはずです。

このような傾向を障害と捉えず、個性として見れば違う見方もできるでしょう。

無理に周囲と合わせるよりも、本人の長所を生かして、できることをほめて自信をつけることが大切です。

子供時代に、自分が好きなことや得意なことに打ち込んで能力を伸ばせば、それが将来的に仕事として成果を出せることにもつながります。

焦らず温かい目で見守ってあげましょう。