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義母との同居…義母が認知症になった家族の体験談と対応策

   

義母との同居…義母が認知症になった家族の体験談と対応策

長く生きればその分、寝たきり老人や認知症患者になる可能性も高くなります。

こうした人達を受け入れる介護施設などもありますが、子供夫婦が同居して介護するケースも数多く見られます。

しかし、「親の介護は嫁の仕事」と捉える風潮も根強く、義父や義母の世話で心身ともに疲弊してしまう女性も少なくありません。

結婚生活が長くなると介護の問題も現実化してきますが、介護の全てを一人の人間に押し付けないことが大切です。

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義母が認知症を発症!同居の家族が共倒れしないためには

介護の専門家によれば、認知症の人と関わる時には喧嘩腰になってはならず、もの柔らかな態度で接するのがポイントなのだと言います。

しかし家庭内に認知症患者がいて、その世話をしなくてはならない人にとっては、そんなことばかりは言っていられないというのが現実でしょう。認知症を発症した義母の介護をすることになったある女性もそうでした。

その義母も元気な時は温厚な人だったそうですが、認知症患者の常として発症後は些細なことで怒り出すようになったそうです。

更に失禁した時に着ていた肌着を見つからないようにしたり、部屋が汚れていても無頓着のままだったりと、衛生観念が麻痺しているとしか思えない行動をとるようになったのです。

だからと言って病人である相手に文句を言うべきではないのですが、やはり世話をする側としてはこんな毎日が続くのでは疲れ切ってしまうに違いありません。
こうした苦労は介護をした経験がない人にはなかなか実感できないことでしょう。

最初のうちは可能な限り優しく接するように努めていたその息子の妻も、徐々にストレスが溜り、精神的にもこれ以上耐えられないと思うようになったと言います。

しかし、たとえ相手が認知症であっても筋が通らないことははっきり指摘するようになってから、何とか乗り切れるようになってきたそうです。

もちろん、そのように接し方を変えた当初は義母も困惑していた様子だったそうですが、そもそも認知症患者というのは直近のことを覚えにくいという記憶障害があるためか、何か言われてもすぐに忘れてしまうだそうです。

更に必要に応じて通所介護や短期入所を利用することにしてからは、介護の負担も大分軽減されるようになりました。

それでもその息子の妻は「血の繋がらない義母さだったからある程度割り切って接することもできたけれど、これが自分の親だったらもっと深刻に悩んでいたかもしれません。

実際に自分の親の面倒を見ている人は更に大変だと思うので、自分のことも労わる必要があるのでは?」と言います。

そして自分の経験をもとに「一人ですべてをこなそうそするのではなく、介護サービスなど人の力を借りることも大切です。

自分の時間を作り、心身を休めるようにしないと、介護の必要がなくなった時には自分の方が倒れてしまうことだってあり得るでしょう。

そうなると今度は自分が夫や子供たちに迷惑をかけてしまうことにだってなりかねません。」とアドバイスしてくれました。

認知症の義母と同居中の人はこんな苦労をしている

現在51歳のA子さんは、同居する82歳の義理の母親のお世話をしています。

義母は一昨年ごろから認知症の症状がじわじわと悪化していき、ある時などはコンロを調理器具が黒焦げになるまでつけっぱなしにしても、まったく気づかずに部屋の中でくつろいでいたこともありました。

それ以降は義母にコンロを使わせないために、ガスの元栓を締め切っておき、更に念を入れてその上にカバーをかけているのだそうです。

そのため、A子さんが調理をする時はわざわざカバーを外したり、元栓を開け閉めする手間がかかるようになりましたが、火災防止のためにはやむを得ないと言っています。

今では義母も同伴者なしで外に出ると自力で帰宅することもままならくなり、外を彷徨っている義母を近所の人が見つけて送り届けてくれたことも一度や二度ではなくなりました。

そのため、徘徊しないよう常に義母の見守りをしなくてはなりません。

そのうえ、ここにきて「外で家畜が走り回っている」「海外からお客さんがやってくる」などと意味不明な言葉を口にするようにもなりました。

こんな生活で疲れ切っているA子さんですが、その彼女の苦悩を一層大きくしているのが、義母の兄弟や月に数回実家にやってくる義理の姉の存在です。

普段は認知症でA子さんの手を煩わせている義母も、実の娘や兄弟たちの前では何事もないかのように取り繕っているので、この人たちは義母には認知症などの問題がないと思い込んでいるからです。

このように義母が矍鑠とした振る舞いを見せるのは、ケアマネジャーの前でも同じです。

義姉などは受け答えなどもしっかりしている自分の母親が、まさか認知症だとは思っていない様子です。

仮に物忘れなどがあっても、加齢によるものだとしか考えていないようで、逆にA子さんの方が騒ぎ過ぎだと決めつけてしまいました。

こうしたこともあって、義母の要介護度も1としか認定されていないそうです。

A子さんが認知症だと訴えても周囲には信じてもらえず、施設に入れたいと言っても「本人が気の毒だ」と言って誰一人同意してくれません。

ただ一人、彼女の苦労を理解して手助けをしてくれるのは、義母の息子である夫だけ、といった状態なのです。

「1週間も同居していれば、義母が認知症であることは誰にでも理解できるはず」とA子さんは思っています。

しかし、数日間でも預かってもらいたいと言いだそうものなら、義姉などから「単に楽したいだけじゃないのか」と攻撃されそうで不安になると言います。

認知症の義母の世話をしなくてはならないと考えて、勤めていたパートを退職してまで介護をするようになったA子さんですが、その胸のうちは、やり切れない思いとやるせなさでいっぱいなのではないでしょうか。

認知症の義母と同居…すべての介護は嫁一人の肩に

次に紹介するのは、義母が認知症を発症してから老人ホームに入るまでの3年間、その介護に追われたB子さんという女性の体験談です。

B子さんの義母に認知症の症状が出始めたのは、今から10年以上前のことでした。

物忘れが目立つようになったかと思うと、日を追うごとに症状が進んでいき、一気に悪くなっていったそうです。

見ず知らずの宗教団体から勧誘を受けて、訳もわからずに入信したり、真夜中に靴も履かずに外を歩き回ったり、挙句の果てには、居間で失禁をしたりする義母にB子さんが苦労したのは言うまでもありません。

おまけに子供が2人いるB子さんは育児もしなくてはならず、義母の介護とのダブルケアを強いられました。

義母の子供にはB子さんの夫と夫の姉がいますが、実子たちは母親の介護に関わるのを避けている様子で、B子さんが義母のことで義姉と話をしようとしても、まともに取り合ってくれなかったと言います。

夫も口ではB子さんに礼を言いながら、介護を手伝うこともなく、それどころか妻が介護で苦労していること自体あまり理解していない様子でした。

もっとも夫にしてみれば、自分が単身赴任で家にほとんどいなかったため、母親の介護を妻に委ねざるを得なかったという事情があったのでしょう。

しかし、たまに単身赴任先から自宅に帰ってきた時でも、母親にはお構いなしで、自分は部屋でのんびりするのが当然といった顔をして過ごしていたそうです。

B子さん自身も出来ることなら、夫や義姉と同じように介護の負担から逃れたいと思っていました。

ですが、夫やその姉からのサポートもなく、かと言って他に誰も義母の面倒を見る人がいなかったため、B子さん一人で介護をせざるを得ない状況だったと言います。

そして悩みを聞いてくれる相手もいない中、体も心もクタクタになるまで認知症の義母に振り回され、ストレスに押し潰されそうな毎日を送っていたのだそうです。

そんなB子さんも、自分の子供に対してはすまないという気持ちがあると言います。母親である自分がストレスで疲れている状態では、満足な子育てもできなかったのではないかと気にしている様子でした。

母親の介護を妻に丸投げしたために離婚することになった夫の話

10年近く前に定年退職したというTさんは、70歳を目前に話し相手もいない心細い毎日を送っています。

結婚して2人の子供もいましたが、妻とは定年の半年後に別れてました。

妻と別れる原因となったのは、Tさんの母親の介護を巡る問題でした。

母親は15年ほど前に認知症となり、その後6年程は妻が全面的に母親の介護をしていたそうです。

認知症で徘徊を繰り返す母親は、わずかな時間目を離しただけでも、勝手に家を出てしまうため、Tさんの妻は四六時中見守りを続けなくてはならならない状態でした。

Tさんも自分が定年を迎えて家にいる時間が長くなると、妻がどれだけ苦労をしてきたのか目の当たりにしたと言います。

さらに妻としては、介護自体も負担であったのはもちろん、義母の見守りのため自分は外出さえ思うようにできす、友達付き合いもなくなっていくことにも苦痛を感じていたようです。

Tさんも妻に掛かる介護の負担の大きさを認識しながらも、実母が認知症であるとの現実に向き合いきれなかったこともあり、定年後も妻に介護を任せきりにしていました。

そしてついに妻が「ずっと家で介護をするだけの生活はもう限界、私は介護ロボットではないのです。

こうなったらお母さんに老人ホームに移って貰うか、離婚するか二つに一つしかありません」と泣き崩れたそうです。

妻から離婚を切り出されたことに納得のいかなかったTさんは、子どもたちなら自分の味方になってくれるだろうと思い、子どもも交えた家族全員での話し合いの場を設けることにしたのだそうです。

ですが、Tさんにとってはそれが思わぬ展開になってしまいました。期待していた子どもたちが2人とも妻を擁護する側に回ってしまったのです。

子どもたちは「今まで全部お母さんに介護を押しつけてきたお父さんのほうが悪い」「おばあちゃんのせいでお母さんは本当に苦労の連続だった。いくら認知症だといっても、これではお母さんがかわいそう」と主張したのだそうです。

それを聞いてTさんもついむきになってしまい、離婚に踏み切ると言ってしまいました。

その時は男としての体面や、介護をするのは子ども夫婦として当然の務めだという考えにとらわれていたからだと言います。

今になって振り返れば、認知症になった母親を引き取って、その介護を妻に任せきりにした時から歯車が狂い始めたのではないかと悔やんでいるそうです。

Tさんは言います。

「思い起こせば、妻は母親が認知症を発症した当初から、自分たちで引き取ることに難色を示していました。

自宅は持ち家とはいっても手狭だし、2人の子どもも当時はまだ高校生だったので、そのうえ母親とまで同居することはできない……というのがその時の妻の言い分でした。

しかし、母親には自分を生み育ててくれた恩があると信じていた私は、放っておくわけにはいかなかったのです。

私の一存で無理矢理母を家で引き取ったのですが、肝心の介護は妻にすべて押しつけてしまったため、こんなことになってしまったのでしょう。」

一人だけが介護を背負い込むのではなく、家族で役割分担を

家族の誰かが認知症などで要介護状態になると、同居しているほかの家族にいろいろと負担が掛かってきます。

排泄の手伝い、食事や入浴の介助はもちろんのこと、服や部屋の中を汚してしまった場合には、洗濯や掃除もしなくてはなりません。

家庭内に要介護者が一人いるだけで家事も増えていくことでしょう。

それに加えて介護用品なども買わなくてはならないので、家事だけでなく家計の負担まで大きくなるのは避けられません。

しかも本人は年を取って衰弱していくばかりですし、今後の見通しも立たないとなると介護する側としては不安になるはずです。

また、介護生活の中では要介護者との間で軋轢が生じることもしばしばで、ストレスが溜っている介護者も少なくないと言います。

特に一人の人が介護を一手に引き受けていたりすると、そのうち体にも心にも限界を感じてくるようになるでしょう。

なかには介護うつになる人までいるそうです。

ほかに同居する家族が複数いるのなら、一人の人間だけに介護を任せきりにするのではなく、各人が役割を分担して要介護者の世話にあたることが大切です。

たとえば子ども夫婦がどちらかの親と同居し、在宅介護をしているのであれば、夫婦のいずれかが普段の身のまわりの世話をし、もう片方が介護保険や各種のサービスを利用するのに必要な手続きを受け持つようにするなどです。

さらに孫(子ども夫婦の子ども)も含めた3世代が同居がしている世帯であれば、孫にも何らかの役割を割り振りましょう。

幼い子供であれば朝起こすお手伝いをさせるとか、学齢期に達した子どもであればベッドメイキングをしたり、寝室に連れて行ってあげる役目をお願いしても良いかもしれません。

その際、孫たちには介護をしている親を手伝うのではなく、あくまで祖父母の世話をするのだという認識を持ってもらうようにするのがポイントです。

たとえどんなに小さな手助けであれ、孫世代にも年齢相応にできることはあるはずですから、祖父母と直に接するお手伝いを毎日してもらうことです。

同居する家族それぞれが、要介護者と毎日接するようにすれば、本人の体調の変化や調子の良し悪しを把握することができますし、それを家族間で情報交換するようにすれば、介護についての問題意識を共有することにもなるでしょう。

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