高校生の子供が勉強しない理由と親ができる最善の関わり方

高校ともなると勉強範囲も広くなり難しくなってきます。

それにもかかわらず子供が勉強しないと、親は心配になりつい叱ってしまうこともあるでしょう。

しかし、勉強しない子供側にもそれなりに理由があるようです。そして、その子供をやる気にさせるには、この理由を解決する必要があります。

そこでここでは、高校生の子供が勉強しない理由を紹介するとともに、それに対して親は関わっていくべきなのかを紹介していきます。

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高校生の子供が勉強しないのにはそれなりの理由がある

なかなか勉強してくれない子供を見ると、親としても不安になったりイライラしたりしてしまうもの。

でも、子供のほうも勉強しない理由があるものです。

それは、”勉強することが自分の未来に対して意味のあることなのか？”と感じているからです。特にスポーツ選手や手に職をつけて仕事にしていこうと考えている子供にとっては、学校の勉強は無意味だと感じてしまうでしょう。

しかし、実際に高校で学ぶことは、社会人になっても決して無駄になることはありません。

ただ、そのことを大人もうまく説明できないので、「勉強は大事だ」と伝えるだけで終わってしまうのです。これでは、子供もやる気が起きないでしょう。

また、将来に対して明確な目標があり、勉強が必要だと思えばやる気が起きるかもしれません。

現代の日本はかなり裕福で、特に頑張らなくてもそれなりに生活はできます。だから、モチベーションも上がらず、勉強へのやる気も起きないのかもしれません。

このように勉強しない子供にもそれなりに理由があります。これらをどうやって解決していくかが、親の役目でしょう。

勉強しない高校生の子供が進んで勉強をするようになるためには？

逆に言えば、自ら勉強を進んでやる子供はそれなりに勉強に意味を見出しているとも言えます。

その意味とは次のようなことです。

• 行きたい大学で将来学びたいことがある
• 将来なりたい職業があり、そのために基礎知識を学びたい
• 上位の成績を取るのが楽しい
• 勉強を教えるのが楽しい
• ゲーム感覚で勉強を理解していけるのが楽しい

これらを見ると、進んで勉強する子供は将来に対しての目標を持っていたり、勉強そのものを楽しいと感じているようですね。

だから、自ら進んで勉強させるためには、自分の子供にこのような意味を見いだせるようにすることが大事です。そのために親は手助けする必要があるでしょう。

しかし、これはなかなか難しいことかもしれません。地道にやっていくことが大事でしょう。きっかけを見つけるためにいろんなことを経験させることも一つの手かもしれません。

勉強しない高校生の子供に注意せずやる気にさせる方法

親は子供の勉強が気になってしまうもの。だから、つい勉強することを催促してしまうことがあるものです。

しかし、余計なことを言うと、子供にプレッシャーを与えたり、やる気をなくさせてしまったりと逆効果になってしまうこともあります。

では、親としてはどうしたらよいのでしょうか。

それは「念ずること」です。これは別に宗教じみていることではありません。

親の不安感から子供にプレッシャーを与えるよりも、親はその不安感を心のなかに押しとどめて、子供のことを思って念じるのです。

そして、その念じ方は「勉強しますように」や「合格しますように」といったような行動の結果ではなく、その行動につながるような念じ方をしましょう。

たとえば、次のように念じてみましょう。

• 「この子に勉強したいという気持ちを与えてください」
• 「この子に受験に合格したいという気持ちを起こさせてください」

というような感じです。勉強する気持ちにさせるように念ずるのです。結局、子供に勉強する気持ちが起きなければ周りがいくら言っても解決しないでしょう。

だから、その気が起きるように、ひたすら念じてみるのです。

勉強しない高校生の子供をどうしても叱りたい時の2つのポイント

子供と長い間接していれば、どうしても子供を叱りたい場面も出てくるもの。ただ、叱り方によっては子供のやる気をそいでしまったり、口論となってしまったりすることもあるでしょう。

そうしないためには、叱るときも上手に叱りたいものです。そこで、ここでは上手に叱る2つのポイントを紹介します。

上手に叱るポイント その1：一つのことを叱る

叱るきっかけがあるとしてそれだけに関して叱ればいいものを、つい余計なことまで叱ってしまうことがないでしうょうか。

たとえば、「テレビを見てばかりいて勉強しない」ことだけを叱るつもりが、「この前のテストの成績が悪かった」など他のことについても叱ってしまうようなことです。

このように他のことまで叱り始めると、子供も余計にイライラしてしまいます。また、子供は「自分に対するイライラをぶつけているだけだ」と思ってしまい、真意が伝わらなくなるかもしれません。

だから、叱るときは今、言うべきことだけに絞って叱るようにしましょう。

上手に叱るポイント その2：叱ったあとは気持ちを切り替える

言うべきことを言ったあとは、親は気持ちを切り替えましょう。親がいつまでもイライラした気持ちを持っていては、それが子供に伝わり子供も余計にイライラしてしまうでしょう。

叱ったあとは気持ちを切り替えて、普段どおりに接するようにしましょう。

勉強しない高校生の子供をやる気にさせる重要な親の関わり方

勉強しない子供を見守るにしても叱るにしても、親の関わり方が重要です。また、関わるタイミングも大事です。見守るにしても適切なタイミングでアドバイスなどをする必要があるでしょうし、叱る場合もいつも叱ってばかりではいけません。
そのタイミングを見計らうためには、今の問題点を整理して、親が出るべきなのか子供に任せるべきなのか見極める必要があるでしょう。今起こっていることに対して、「誰が困っているのか？」「誰の問題なのか？」を明確に見分けて整理しましょう。そうして親が出るべきだと判断できれば、アドバイスしたり叱ったりしましょう。

このとき言い方にも注意が必要です。

「勉強しなさい！塾は大丈夫なの？」や「このままでは浪人してしまうわよ」というような子供を責めるような言い方はしないようにしましょう。これでは子供の自尊心が傷つけられてしまい、勉強へのやる気もそがれていくでしょう。

親が関わるタイミングをしっかりと見極めて、言い方に気をつけてアドバイスしたり、叱ったりするようにしましょう。